NGC1999

2022年1月3日
35cmシュミットカセグレン望遠鏡
直焦点3910mm(F11)
  1分
露光を20枚コンポジット合成(加算平均)
ASTRO 50D(冷却 EOS 50D)
ISO3200

ホワイトバランス  オート
LPS-P2フィルター

2022年1月7日
35cmシュミットカセグレン望遠鏡

レデューサー
合成焦点距離2485mm(F7)

  8分露光を4枚コンポジット合成(加算平均)
ASTRO 50D(冷却 EOS 50D)
ISO3200

ホワイトバランス  オート
LPS-P2フィルター

 オリオン星雲のすぐ南に位置する反射星雲です。大きさは0.9光年と考えられています。特徴的な暗黒の領域はダストの塊のように見えますが、じつは巨大な空洞だと考えられています。1999年にハッブル宇宙望遠鏡によって観測されたときには、大きさ0.2光年ほどの濃いダストが背後の光を遮っている一般的な暗黒星雲と考えられていたのですが、2010年にハーシェル宇宙望遠鏡による赤外線観測により、ダストであれば存在するはずの原始星などの天体が発見されませんでした。そして、何もない「空洞」だと考えられるようになったのです。

 

 画像下方にみえる2つの小さな赤い天体は、ハービッグ・ハロー天体と呼ばれるものです。下の画像はF値と露光時間を変えて撮影したものですが、星雲状のようすがはっきりと見やすくなっています。(矢印で示しました) 生まれたばかりの恒星から双方向に放出されるジェットが周りのガスに衝突し、励起させ、発光している天体で、ハービッグ・ハロー天体(HH天体)としては初めて観測されたものです。(オリオン座の散光星雲1500光年)