2つのメローペ星雲

 メローペ星雲には大きいのと小さいのと2つあるんですね。大きいのはNGC1435で、淡く大きく広がっていてスジ模様が見えている。小さいのはIC349で、メローペ星のすぐ南にあってとても明るい。だから、この2つを同時に撮影することは難しい。そこで、NGC1435の画像にIC349をハメコミ合成してみました。

NGC1435&IC349

NGC1435は20分露出、IC349は3分露出です。その他の撮影データはどちらも・・・

2006年12月23日
35cmシュミットカセグレン望遠鏡
レデューサー
合成焦点距離2485mm(F7)
3枚コンポジット合成(加算平均)
キヤノンEOS kiss D
ホワイトバランス  オート
UIBAR&NRF-JPNフィルター

スライドショーで見比べてみましょう。

 いずれも反射星雲ですが、IC349は1890年にアメリカのバーナードによって発見されたので“バーナードのメローペ星雲”ともよばれています。どちらもメローペ星近傍のダストという意味ではひとつの天体と考えられますが、IC349は特にダストの濃いところがメローペ星に接近しすぎて明るくなっているのでしょう。