高度な文明

ボイジャーの旅

 1977年に打ち上げられ、すべてのガス惑星とその衛星たちをくまなく探査していったボイジャー・・・ついに太陽から90天文単位(1天文単位は地球・太陽間の距離で約1億5000万km)という太陽系のふちから恒星間空間に到達しているという話・・・なんだかワクワクします。もしボイジャーに人が乗っていて振り返って地球のほうを眺めても、太陽が明るい恒星として見えているだけで、地球にいたっては影も形も見えないことでしょう。

もうひとつの地球

 もうひとつの地球、つまり他の恒星系に地球のような惑星はあるのでしょうか。木星型の大きな巨大ガス惑星は発見されてきていますが、どうも地球型の小さな岩石惑星はむずかしい・・・可能性があるといったくらいで、どうにもはっきりしない。それもそのはず、今のボイジャーからも見えないほど小さいのですからあたりまえの話です。そんなにも地球型の惑星っていうのは小さいものなんですね。

高度な文明

 でも、いつか地球がもっと高度な文明をもつようになったら、他の恒星系の地球型惑星をはっきりととらえることができるようになるでしょう。そして、その惑星に生命が存在するかどうかも手にとるようにわかる・・・そんな時代がくるのかもしれません。逆に考えると、もしそんなすごい文明をもつETがいたら、とっくに私たちの地球を発見し、しかもやってきているのかもしれません。さらに、その文明は高度すぎて私たち地球人には見えもしないし、理解もできない。だから、今の私たちには科学的に証明すらできない。

地球文明

 いったい地球文明の能力っていうのはどのくらいなんでしょう。いまのところ、ボイジャーなどいくつかの探査機がようやく太陽圏を脱出しかかっただけで、太陽系のなかで天下をとったつもりになっている。地球環境の制御もままならぬレベルで、まだ戦争もやってる。そんな地球をながめて笑っているETがいるのかもしれません。本当の知性っていうのはどんなものなのか・・・ETに聞いてみたいものです。