月を見よう

地球の自然

 私たちの住んでいる地球はいろんな自然でいっぱいですね。山もあれば海や川もある。どこからか山のほうから鳥のさえずりが聞こえてきて、海や川にいけばいっぱい魚が釣れます。私の住んでいる天文台にほど近い津久井湖では、朝になると湖に霧がたちこめてとても不思議な風景が見られることがあります。この薄い層状の霧の下には津久井湖があります。

月の自然

 月にはどんな自然があるのでしょうか。望遠鏡を使ってながめてみると・・・まあるい穴のようなクレーターや山脈、大きな溶岩の海。でも生き物のいるようすはありませんね。山はあっても草木の緑はないし、そもそも空気がないから、たとえば土星が地平線の彼方にくっきり見えることもあるでしょう。・・・地球の砂漠や南極なんかよりずっときびしい自然、でもこれは宇宙ではごくふつうのことです。

月をながめて考えてみよう

 月を肉眼でながめてみると、なにやら暗いところがあることに気がつきます。これが溶岩の海です。双眼鏡でもあれば大きなクレーターなら見ることができます。地球とはまったくちがう光景ですね。約46億年昔にほぼ同時に生まれた地球と月、でもなぜこんなにちがう姿になってしまったのでしょう。身近な天体ではあるものの、まだまだわかっていない謎もたくさん秘められているのです。