50cmドブソニアン

 せっかくの大口径・・・でも望遠鏡は片目で覗くもの・・・しかし、もう一方の目からも光は進入してくる。だから、両方の光の信号が脳の中でごちゃまぜになって混乱する。よって、見にくいし、コントラストも悪い。この問題を解決するのは・・・やっぱり遮光板です。軟質塩ビ版に植毛紙を貼りつけ、アイピーススリーブの径にあわせて丸くくりぬき、両サイドに軽く折り目をつけて迷光も防ぎます。

 

 暗闇で見る植毛紙はさすがに真っ暗です。両目を開けているのに、片目で覗いているんですね。装着してからも天体の高度に合わせて回せるので便利です。

2インチサイズスリーブ用、アメリカンサイズスリーブ用があります。


 良像範囲が広いということは、ドブソニアンでは決定的なメリットです。自動追尾をしていないので、天体は日周運動でどんどん動いていきます。この日周運動を考慮して、視野の端(東方)に天体をおき、天体が視野中央を通りすぎ、視野の西方に過ぎ去っていくまで、地球の自転を感じながらピンポイントの星像を心ゆくまで楽しむのです。そこで活躍するのが超広角アイピースであります。

Nagler-type5  31mm 73倍

Nagler-type4  17mm 132倍

まんまるな17mmのレンズ。「よくぞ磨いたもんだ!」という感じ。


 見かけ視界82°という驚異的なスペックです。視野周辺までほぼピンポイントの星像、そして視野中心での超解像力、まさにスペースウォークの世界・・・至福のときが過ぎてゆきます。

 

 この望遠鏡による観望については、観望ノートで紹介しています。

 

地上から 宇宙さまよう ドブの旅