ワルゲンチン

 2001年5月5日22時36分
35cmシュミットカセグレン望遠鏡

ラジアン18mm
ニコンクールピクス990

コリメート撮影

ホワイトバランス  太陽光

2001年5月6日20時05分
35cmシュミットカセグレン望遠鏡

LA26mm
ニコンクールピクス990
 コリメート撮影

ホワイトバランス  太陽光

 ワルゲンチンの夜明けです。ふだんは切り株状にもり上がっている台地のように見える地形(下の画像)ですが、夜明けの瞬間を観察すると、内部にY字形に連なるリンクルリッジやわずかながら周壁が存在することがわかり(上の画像)クレーターであることが確認できます。きっと溶岩がぎりぎりまでたっぷりたまって固まりながら沈降し、しわになってリッジができたのでしょう。ワルゲンチンの右下に見える大きなクレーターはシッカルトで直径は200km以上もあります。こちらも溶岩がたまっていますが、溶岩流出後にたくさんの隕石落下があったようで、内部に小さなクレーターがいくつも見られます。また、画像左側に細長いクレーターが見えています。シラーというクレーターですが、真上から見たらきっとひょうたんのように見えることでしょう。ふたつの隕石が衝突してできたのでしょうか、奇妙な形をしていますね。