M42 オリオン大星雲

2005年12月4日
35cmシュミットカセグレン望遠鏡
レデューサー
合成焦点距離2130mm(F6)
露出3分を3枚コンポジット合成(加算平均)
キヤノンEOS kiss D
ISO1600

ホワイトバランス  オート
天体用赤外カット&NRF-JPNフィルター

 光の淡い領域まで写りこんで、立体的に迫ってくるオリオン大星雲です。暗黒のダストとHⅡ領域(電離水素)が織りなす天空の造形・・・そこは新しい星々誕生の舞台でもあります。ここで生まれくる星たちに生命は宿るのでしょうか。

 大きく羽を広げたように広がるオリオン大星雲には、ダストがシルエットになって入りこんでいるようすがよくわかります。あるいはダストが星の光を反射して、反射星雲として見えている領域もあります。こうしたダストは水素以外の重元素を大量に含んでいるので、ここで生まれる星たちにはきっと惑星系が、さらには生命が誕生していくのかもしれません。私たち地球の生命をつくる物質も、もとはこのような宇宙の星間物質だったのです。(オリオン座の散光星雲1300光年)