Barnard 33 馬頭星雲

2020年1月1日
35cmシュミットカセグレン望遠鏡
レデューサー
合成焦点距離2485mm(F7)
 30分露光を3枚コンポジット合成(加算平均)
ASTRO 50D(冷却 EOS 50D)
ISO3200

ホワイトバランス  オート
NBN-PVフィルター

 

2008年12月4日
35cmシュミットカセグレン望遠鏡
レデューサー
合成焦点距離2485mm(F7)
露出20分を5枚コンポジット合成(加算平均)
キヤノンEOS kiss D
ISO1600

ホワイトバランス  オート
UIBAR&NBN-PVフィルター

2003年12月21日
35cmシュミットカセグレン望遠鏡
レデューサー
合成焦点距離2130mm(F6)
ビクセンVX-2 露出300分
プロビア400F
NBN-PVフィルター

 IC434という淡い散光星雲の手前に、暗黒星雲が馬の頭のような形でシルエットになって見えていることから“馬頭星雲”とよばれています。一番上の写真は、90°左回転させて馬の頭、つまり“馬頭”のようすが分かりやすいようにしています。IC434のフィラメント状の構造もよくわかります。二番目以降の写真(上が北)では、この構造の左右で星数がずいぶんちがうことがはっきりします。左側(東側)の星数が明らかに少ないのは、この領域一帯に暗黒星雲が広がって星を隠してしまっているためだといわれています。そうすると、“馬頭星雲”は巨大な暗黒星雲からニョキッと突き出した暗黒のダストだといえるでしょう。この暗黒のダストは1光年程度の大きさであるといわれています。

 

 二番目の写真で、左上に見えるカラフルな星雲はNGC2023という散光星雲ですが、中心に恒星があり、右上側は青い反射星雲、左下側は暗黒のダストが入り込んだ赤い電離水素の発光星雲であることがわかります。(オリオン座の暗黒星雲1300光年)