ホームズ彗星(17P/Holmes)

ノートリミング画像(画角は31分×21分角)

2007年10月29日 1時26分
35cmシュミットカセグレン望遠鏡
レデューサー
合成焦点距離
2485mm(F7)
露出5秒
キヤノンEOS kiss D
ISO200
ホワイトバランス  オート

UIBARフィルター

 17等級だった暗い彗星が、たった2日間程の間になんと約14等級も急増光し2等級台に達する・・・アウトバーストと呼ばれる現象で、彗星核から一気に大量の物質が放出され、太陽光を反射して輝いている姿です。約40万倍もの明るさになったわけで、驚いてしまいます。ダストによる反射が強いのでしょう、核を取り巻くコマが黄色っぽい色に見えています。丸い輪郭がはっきりしていて、惑星状星雲のように見えます。画角から見積もって視直径は5分角程度です。

 突然の現象で、まさにビックリ・・・7×35の双眼鏡でも、明るくぼんやりと輝くようすがはっきり分かりました。

ノートリミング画像(画角は31分×21分角)

2007年11月1日 1時21分
35cmシュミットカセグレン望遠鏡
レデューサー
合成焦点距離
2485mm(F7)
露出10秒
キヤノンEOS kiss D
ISO400
ホワイトバランス  オート

UIBARフィルター

 10月29日から3日間でずいぶん拡散して、視直径が10分角程度に広がりました。表面輝度が下がったので、露出、感度共に2倍にしました。表面輝度が下がっているということは、拡散した分ダストの密度が薄くなっていることを意味しますから、初期の大規模で爆発的なバーストはおさまったのでしょう。しかし、もともと17等級であったことを考えると、核がまだ明るく見えていることから、ダストなどの放出は続いているのだろうと思われます。

 肉眼では恒星状に、7×35の双眼鏡では明るくぼんやりと輝いていました。

ノートリミング画像(画角は31分×21分角)

2007年11月4日 1時58分
35cmシュミットカセグレン望遠鏡
レデューサー
合成焦点距離
2485mm(F7)
露出20秒
キヤノンEOS kiss D
ISO800
ホワイトバランス  オート

UIBARフィルター

 11月1日から3日間でまたまた拡散して、視直径が15分角程度に広がりました。まるで、風船がふくらむように変化しています。現在、ペルセウス座に位置し深夜に南中するということは、太陽とは反対方向にあるわけですが、完全に反対というわけではありません。黄道からもずれています。(赤緯はおよそ+50°で、黄道から30°位離れている)ですから、北東側(左上)の輪郭がはっきりしていて非対称なのは、太陽風がななめ手前の方向から当たっているためと考えられます。

 肉眼でもぼんやりした感じがわかるようになりましたし、7×35の双眼鏡でも大きくなったようすがわかりました。

ノートリミング画像(画角は37分×24分角)

2007年11月16日 0時03分~0時05分
35cmシュミットカセグレン望遠鏡
レデューサー
合成焦点距離
2130mm(F6)
露出30秒を4枚コンポジット合成(加算平均)
キヤノンEOS kiss D
ISO1600
ホワイトバランス  オート

UIBARフィルター

 相変わらずダストなどの放出は続いているようで、核はまだ明るく見えています。そして、放出されたダストが太陽風によって南方向(下)になびいて広がっているようすがわかります。視直径は30分角程度でしょう、F6でもセンサーの画角に入りきらなくなってきました。見かけ上、満月と同じ大きさになったわけです。では、本当の大きさはどうでしょうか。地球からの距離を1.6天文単位、視直径を30分角として計算してみると、実径はおよそ210万kmとなります。つまり、太陽(直径140万km)の1.5倍の大きさということになります。核は数kmからせいぜい数10km程度でしょうから、すさまじいバーストであることがわかります。どんどん膨らみながら太陽系を旅する異様な放浪者という感じであります。

 肉眼でもはっきりと面積体であることがわかるようになりましたし、7×35の双眼鏡でもさらに大きくなったようすがわかりました。11×80の双眼鏡では北側の輪郭がはっきりしていて、太陽風でなびいているようすがわかりました。